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第231号  2023年9月

 
 

(第3562話) 非常食確認 

2023年09月30日 | 意見

 “1日の「防災の日」を前に、わが家で備蓄する3日分の非常食賞味期限を確認した。改めて「天災はいつ起きてもおかしくない。忘れたころにやって来る」と気を引き締めた。5月の地元・愛知県一宮市の自主防災講演会は聴衆で会場が満席となり市民の意識の高さを感じた。講師の大学助教は「電気やガス、水道が止まっても大きな影響が出ないよう備えるのが大事」「公助や共助は欠かせないが、自助こそ肝心」などと指摘し、私は大いに共感を覚えた。非常食は栄養バランスの良さも考慮した方がいいと言っていて、わが家では今後カロリーやビタミンにも気を配ったものを補充しようと思っている。”(9月7日付け中日新聞)

 愛知県一宮市の川島さん(男・68)の投稿文です。災害時の非常食については、もう何度も扱ってきたと思う。いつ起こるのか、自分の生きている間に起こるのか起こらないのかも分からない大きな災害に対する備えである。食品であれば、その賞味期限も過ぎてしまうことである。常に気にしておらねばならない。ボクの家でもそれなりに準備はしてある。妻はよく気にしていて、賞味期限が近づくとそれを消費して新しいものに入れ替えている。川島さんは、その非常食に栄養まで考えたいと言われる。もちろん良いことである。どこまで配慮できるかは人様々であろう。まずは備えである。


(第3561話) 志望校に落ち

2023年09月28日 | 出来事

 “高校生になって最初の夏休みが終わりました。実は、進学した私立高校は志望校ではなく、希望した公立高校の受験に失敗してやむなく通うことにしたのです。しばらく絶望から立ち直ることができませんでした。私立高校の生徒となって最初の2ヵ月ぐらいは苦痛でした。それでも現在通う学校にも良いところがいろいろとあり、気を取り直しました。
 学校には学習に真剣に取り組める場があります。集中して自習ができるスペースがあり、いつでも補習できます。もう一つの利点は制服がかわいいことです。袖を通すだけで気分は上がります。「学校、行こっ!」って思えるのです。落ちた公立高校とは比べものにならないほど、すてきな制服なのです。
 もう私に迷いはありません。この高校で卒業するまでのあと2年半、楽しい生活を送るつもりです。”(9月6日付け中日新聞)

 名古屋市の高校生・大石さん(女・15)の投稿文です。「話・話」 第3556話「何とかなる」では、第1希望の高校受験に合格した話を紹介したが、今度は不合格であった話である。第1志望校ではない高校に通うことになるのであるが、通ううちにその高校の良さを知り、今は十分い満足しながら高校に通っているという。良かったと思うと共に、世の中のことはそんなことが多いと思う。この場合、希望している段階で、2つの高校のことをどれだけ知っていたのであろうか。世間の評判や聞いた知識である。当然実際に体験できるわけではないし、模擬的に体験入学があったとしても、どこまで知ることができるかは疑問である。大石さんのように第1希望より第2、第3希望の方が良いことだって十分にあり得る。就職を見てみるといい。希望して入ってみても、3年以内に3割が離職するという。希望が絶対ではないのである。与えられた場を生かす、このことを考えた方が良いと思う。世の中何とかなるのである。


(第3560話) 詐欺でよかった

2023年09月25日 | 出来事

 “「××病院の医師ですが、おたくの○○さんが吐血して来院されまして、咽頭に腫瘍が見つかり、今たまった膿を出す処置をしています」と、実名を告げて電話がかかってきた。ここ数年、ホルモン異常などの高熱で何度か入院していることもあり「えっ!? 今度は腫瘍。どうしよう」と血の気が引いた。
 話を聞きながら「自力で来院したというけれど、救急搬送ならともかく、そんな遠い病院まで行くかなぁ。おかしいなぁ」と、途中で何度も呟いた。最後に「分かりました。今からそちらへ伺いますので」、と言うと「いえ、もう処置は終わるので、もし近くの病院にかかられるようでしたら、紹介状をお出しします」と言って電話は切れた。
 主人に電話をすると「会社にいるよ」という返事で「あぁ、やっぱり詐欺だったんだ」と思った。相手はしきりに主人や家族のことを聞いてきた。夜、主人に「あぁ詐欺でよかった。でも、もし馴されてお金を払ってしまったとしても、病気じゃなくてよかったと思うかもしれない」と話した。さて、家の電話をどうしようかと思っていたけれど、やっぱり解約してしまおうかな。”(9月6日付け中日新聞)

 三重県桑名市の主婦・遠藤さん(56)の投稿文です。タイトルの「詐欺でよかった」とは何だろうと思ったが、ご主人が病気であったことに比べてである。お金よりまずはご主人の健康であろう。これは多くの人にとってそうだろうと思う。何をおいてもまずは健康である。何事も健康があってのその上である。その健康について、我々は少し無頓着になっているのではなかろうか。
 この嘘の電話は何が目的だったのだろうか。遠藤さんの家族の状況を聞き出したかったのであろうか。その上で、犯行に及ぼうと、今の犯罪はこういうものかと知る。
 そして固定電話である。遠藤さんも悩まれているようだ。わが家も固定電話はあるが、かかってくる電話は売り込みや宣伝や、必要のないものの方が多い。本当にうっとうしくなる。しかし必要な要件の人もある。電話番号も固定電話で知らせてあることの方が多い。遠藤さんは本当に解約されたのであろうか。


(第3559話) 出窓

2023年09月23日 | 出来事

 “25年前、憧れていた出窓のある家に建て替えたが、ついつい読みかけの新聞やカバンを置いてしまう便利な場所になった。雨戸がないため、台風の時には怖い思いをし、出窓にしたことを後悔するようになった。ところが今は・・・・。胡蝶蘭や観葉植物の鉢が置かれている。胡蝶蘭は、2年前に亡くなった母の告別式に飾ってあった。説明書に「二度咲き」を楽しむ方法が書いてあったので、試しに挑戦してみた。しっかり花を咲かせたことに気を良くし、世話を続けている。昨年も今年も咲いてくれ、母の供養にもなっている気がする。(中略)
 いらないと思った出窓が、植物たちにとって最高の居場所になっているようだ。そして私に植物を育てる楽しみを教えてくれた。出窓にしてよかった、と思い強化ガラスに取り換えた。”(9月3日付け中日新聞)

 静岡県飯田市のパート・鈴木さん(女・65)の投稿文です。先日憧れの百科事典のことを書いたが、今度は出窓である。ボクの家は典型的な農家住宅である。父が亡くなって大幅な改築をした。と言っても、もう40年も前のことである。そして出窓である。憧れであった。付けられる部屋が見つからない。そこで、南側の廊下に付けることにした。雨戸がないので台風の時は怖い気がするのは同じである。ただ廊下であるので、ちょっとしたものを置く場所にはならない。置物や植物が多かった。ところが今はメダカである。火鉢に入れているので、外からは見えない。ここは透明なものに変えるべきだろうか。水が濁ったらそれこそ気になり、水替えばかりしなければならない。ここはおいそれと変えられない。もう少し思案をしなければならないだろう。でもいい場所になったことは事実である。


(第3558話) 潜む病気

2023年09月21日 | 知識

 “せきぜんそくなどが原因で、八週間以上せきが続く「慢性咳嗽(がいそう)」。かぜによるせきとは違い、放置すると長引いて悪化し、生活に支障が出るケースもある。アレルギー性鼻炎との関連が指摘される場合もあり、「せきぐらい」と軽く考えず、早めに治療することが大切だ。
 「かぜのせきは三週間ほどすれば良くなる。それ以上続く場合は、ぜんそくなど別の病気が隠れている可能性があり、原因を特定して治療する必要がある」。名古屋市立大病院(名古屋市)呼吸器・アレルギー内科部長で、慢性咳嗽の専門外来を担当する新実彰男さんは言う。
 せきは、空気の通り道の気道にウイルスや異物などが入り込むのを防いだり、たんを出したりするための体の防御反応。しかし、病気によって気道や食道の粘膜などが炎症を起こすと、少しの刺激に過敏に反応して起こる。(以降省略)”(8月29日付け中日新聞)

 記事からです。ボクは8月最初の頃、汗で濡れたままのシャツを着て喫茶店へ行った。その夜からおかしくなった。咳が出て痰も出るようになった。そのうち治るだろうと思ってそのままにしておいたが、3週間経って、少しは良くなったがスッキリしない。そしてこの記事である。
 少し心配になって、9月に入って行きつけの病院に行った。咳が出ると言ったら、すぐ別室である。コロナを疑ってPCR検査である。少し待って陰性と言うことが判明し、やっと診察である。状況を聞いて、峠は越したようだからと、飲み薬を出してくれた。
 風邪は万病の元、と言う。この暑さである。免疫力も弱っていよう。そしてボクは高齢である。今まで以上に気をつけねばと思う。そもそも汗で濡れたままで、冷房の効いた部屋に長時間いる、と言うことが間違いである。自業自得である。


(第3557話) 百科事典

2023年09月19日 | 出来事

 “半世紀も前に買い求めた百科事典三十巻ほどが今も家の本棚にある。大学生のとき住んでいた学生寮に販売員が来て「授業や卒業論文に必要で、紙も丈夫だから長持ちし、カラー印刷で奇麗」と言われるがままに計十六万円もするセットを購入する契約をし、今は亡き両親に代金をせがんだ。学費と生活費は全て出してもらっているのに両親は文句一つ言わず、月五千円のローンを払い続けてくれたが、正直大学生の間にあまり使った記憶がない。妻は「邪魔だから処分して」と言うものの、廃品回収に出すのはどうしても忍びなくて・・・。両親の遺影に手を合わせるたび感謝と申し訳なさが交錯する私だ。“(8月29日付け中日新聞)

 岐阜市の飯田さん(男・67)の投稿文です。ボクにも百科事典については思いがり、少し思い出してみる。小学校の頃から年鑑を買ってもらって、暇なときにはパラパラめくっていた。その習性がいつまでも残ったのであろう。多分大学生の時、古本屋で、どこの百科事典かは忘れたが百科事典全巻を買った。そして、昭和59年11月第1巻発行の「日本大百科全書」を求めた。もう働いている。多分全額一括で払い込んだと思う。そして発行される度に、楽しみに本屋さんへもらいに行った。全25巻で最終は昭和64年3月である。値段ほどに活用したかは分からないが、それなりに読み、楽しんだと思う。そして、今も居間に君臨している。この文を書くために久しぶり出してきた。これも人生である。いろいろなことがあったのだ。
 飯田さんはボクより10歳若い。そして、親に頼んで買ってもらったのは大学生時代と言われる。そして、親に感謝と申し訳なさが交錯する、と言われる。これも人生である。こういう思い出があってもいいのだ。


(第3556話) 何とかなる 

2023年09月17日 | 教訓

 “私はよく失敗するだけに、つまずきそうになったら決まって母に言われた「大丈夫、何とかなる」とのフレーズを唱える。誰でも成功することもあれば、うまくいかないことだってある。「忘れ物をした」「発表がうまくいかなかった」「部活動でミスをした」・・・。失敗の大小はその人にとって全く違ってくる。
 私があのフレーズを母からもらったのは受験時。模試の合格判定がいまひとつで不安とプレッシャーに押しつぶされそうになった私は、どうしたらいいのかが分からず母に相談した。母の「大丈夫。どんな結果になるかは分からないけど、何とかなるよ」で私の心は軽くなった。気持ちを切り替えて勉強に励み志望校に合格した。
 この先もいろいろな試練が私を待ち受けているだろう。しかし無数の失敗を踏み台とし、さらに歩を前に進めていく所存だ。”(8月26日付け中日新聞)

 名古屋市の高校生・足立さん(女・15)の投稿文です。「何とかなる」、良い言葉を覚えられたと思う。何をやっても心配はつきものである。足立さんは志望校の合格が気になった。しかし、見事に合格されたてよかった。だが、不合格であったらどうなったであろうか。それは多分「何とかなった」であろう。その高校に滑ったらすべてが終わるわけではない、別の道があるのである。ボクだって、第一希望の大学を落ちている。それでも、このように今も元気でいろいろさせてもらっている。
 心配事のほとんどは杞憂である。乗っているバスが転落したら、階段で転げ落ちたら、心配事は毎日、毎時刻ある。もちろん起きることもあるが、その割合は数えられないくらい小さな数字である。ボクは現役時代「すべてのことは時間が解決する」と思って過ごしてきた。その時はどうなるかと不安に思っても、ほとんどのことは数年も経つと解決しているのである。


(第3555話) 有志の会

2023年09月15日 | 活動

 “地域の婦人会がなくなったため、五十代の女性十人ほどで「にこにこ会」を発足し、食事会や旅行に出かけました。それから二十年余。会員の多くは八十代となり、そろそろ会を解散しようかという話が持ち上がりました。すると公民館の職員が私たちの会の世話を引き継いでくれることになりました。
 新生「にこにこ会」は今、講習会やお菓子づくりも催しています。車の運転免許証を返上した人への会場への送迎サービスもあって皆大喜びです。今年の盆踊りは少しでも地元に恩返しをしようと、私たちは年長者として引っ張っていけるよう練習に励みました。引き続き、人生を満喫できています。”(8月25日付け中日新聞)

 三重県松阪市の秋葉さん(女・81)の投稿文です。この話で特に興味を引くのは新生ニコニコ会である。新しい人が入ってきたのであろうか。講習会やお菓子作りもしていると言われるので、新しい会員が増えた気がする。そうだとしたらこんな良いことはない。
 ボクの村でも地域の女性部がなくなってから数年経って、これはまずいと言うことで新たな女性部ができた。ところがあまり活動が進まないうちに、コロナ禍となってしまった。先日の回覧で今年から活動が始まったことを知った。良い悪いは後にして、まずは活動を始めることである。始めてからまずいことは修正していけばいい。無くなるばかりの村で、この点については光が見えてきた気がする。


(第3554話) ラジオ体操

2023年09月13日 | 行動

 “毎朝、六時半になるとラジオ体操が始まる。「新しい朝がきた」という歌を聴くと、清新な気分になる。ただ、おじさんはこの時間は洗面所でひげを当たっている時なので、体操はしない。はじけるような元気な掛け声とおなじみのピアノを聴くだけだ。
 おじさんの代わりというわけではないが、妻が毎朝一生懸命にせっせと体操をしている。体調が悪いときはしないので、おじさんは「ああ今日は体調が良いんだな」とひげを当たりながら安心している。
 昔(おじさんたちが子どもの頃)は、夏になると、各町内の子ども会で広場などに集まってラジオ体操をした。夏休みなのにいつもより早起きをして、走って会場に向かう。みんなランニング(今はタンクトップという)姿で、体操が終わると大人に「○」のハンコを押してもらう。夏休みの間、通い続けるとハンコの数に応じてノートや鉛筆の褒美がもらえるのだ。
 今は学校で催すこともあるというが、子どもたちは旅行などで出かける日も多く、忙しくてラジオ体操どころではなさそうだ。おじさんは妻のラジオ体操ノートを作り、夏の間、毎日「○」のハンコを押そうかとひそかに考えた。”(8月20日付け中日新聞)

 エッセイスト・飛鳥圭介さんの「おじさん図鑑」からです。ラジオ体操については、この「話・話」 でもう何回も触れてきた。何しろボクはラジオ体操の信奉者であるから。そのきっかけは妻のラジオ体操からである。妻が長年しているのを見て、ボクも一緒に始めた。半年でその効果を知った。妻は今も継続しているが、ボクも時折休みながらも続いている。そして夏休みの子どものラジオ体操である。ボクの村では今も続いている。今年も3週間あった。ハンコを押し、飲み物や鉛筆を出した。今は老人会の役割が大きくなっている。こうしてみると、わが家と夏休みのラジオ体操は、飛鳥さんとよく似ている。ただ違うのは、ボクはやっていることである。この違いは大きい。飛鳥さんに伝えたい気持ちである。


(第3553話) 緑のカーテン

2023年09月11日 | 行動

 “夏の暑さ対策としてわが家では何十年も前から「緑のカーテン」に取り組んでいます。ゴーーヤーを長年栽培してきましたが、ここ三年ほどはトマトも植え、脇芽を取らず伸ばし放題にして家の南西側に設置したネットにはわせています。ゴーヤーであれトマトであれ生育を楽しめる上、実を付ければ収穫して味わう楽しみもあります。日よけに加えて、その効果は一挙両得」以上の気がします。今年はトマトが大豊作。隣接市で暮らす小学校一年生と年中児の孫二人がやってきた際、収穫しておいしそうに食べていました。
 トマトによる緑の力ーテンはお薦めです。皆さん、来夏に向けて検討してみてください。”(8月19日付け中日新聞)

 愛知県東海市の吉村さん(男・78)の投稿文です。緑のカーテンの効果は、昔から知っていたが、わが家には適当なところがないと、あまり気にしないでいた。ところが数年前に、西側の窓下に作ることを思いついた。そして、それ以来ゴーヤーを植えた。今年もついている。収穫を別にしても、揺れる姿を見ているだけでも心地よい。吉村さんはトマトを植えたと言われる。ツルものなら何でもありだろう。孫たちが喜んで食べていると言われる。一石二鳥である。
 良いと思うことは、心にしておくことだろう。いつ、どこでその活用に気づくかも知れない。ボクは昔の大火鉢の活用から、数年前からメダカを飼うことになった。今年は50匹も孵化した。泳ぐ姿をボッとしながら見ているのは心地よい。


(第3552話) 体操教室

2023年09月09日 | 行動

 “わが地域で週一度ある高齢者向けの体操教室に、私は毎回楽しく参加しています。先生の指導で椅子に座ったまま体を動かしたり誤嚥防止のために口の体操をしたりして自分の体の状態と向き合います。体を動かすことができないときは笑ってごまかすのが皆のルールで、会場では笑いが絶えません。先生の「脳と体はつながっているので、できると思ってチャレンジすることが大事」という激励を受けて頑張っています。
 人生百年時代―。私も一層健康に過ごせるよう、年相応に体を鍛えられたらと思っています。日常生活でも首を伸ばして肩を回すといった基本的な動きを取り入れてやっています。”(8月17日付け中日新聞)

 愛知県清須市の主婦・後藤さん(71)の投稿文です。毎週の体操教室と言われると、市町などの公共団体がやっているのだろうか。ボクもいろいろ経験しているから分かるが、仕事でもないと毎週は難しい。後藤さんはいいところに参加された。頑張って人生100年時代を生き延びて欲しい。
 実はボクが会長をしている体操教室が、この9月で解散することになった。ボクが老人会の会長をしていた平成29年5月から始まった。きっかけは、地域包括支援センターから話があったことによる。講師を紹介され、受け入れ体制を整えた。講師は2人、または3人である。それ以来、コロナで中止したことはあったが、昨年7月から再開した。ところが先月に入って、講師が転勤で来られなくなったという連絡が入った。当初は25人くらいの参加者があったが、コロナで一挙に減り、最近は10名前後である。講師3人に10名はいくら何でも寂しい。どうしたものかと思案していたところである。講師が来れなくなればどうしようもない、新たに探す状況でもない。この機会にと、解散することにした。解散は突然にやってくるのである。


(第3551話) 同窓生再会

2023年09月07日 | 出来事

 “還暦を機に三年おきに開かれる中学校の同窓会が楽しみでした。新型ロナウイルスの影響で中断を余儀なくされましたが、五月末に再開されました。久しぶりの対面となった同窓生との話題は、加齢が原因とされる体のあちこちの痛みや服用する薬といった年相応のものでしたが、笑いが絶えることはありませんでした。食事もおいしくて、予定された時間はあっという間に過ぎていきました。こうして元気で、友と会えるのもそれぞれの家族の助けがあってこそだろう、と感謝の念を抱きました。
 私は残された人生の一日、一日を思う存分生きるつもりです。また友と会う日を心待ちにしています。”(8月12日付け中日新聞)

 岐阜県大垣市の大角さん(女・81)の投稿文です。還暦から3年ごとの中学の同窓会、コロナで中断していたものが再開された。待ち遠しかったことでしょう、よかった。
 実はボクもこの8月に開いた。その時の挨拶に、少し過去を振り返って話した。ボクの中学は生徒数約100人、昭和36年の卒業である。昭和58年に第1回を開き、その後は数年おきに、そして平成15年から令和元年までは毎年、連続17回開いてきた。コロナで2年ばかり休み、昨年から再開した。今年で第25回となった。昨年で終わるつもりであったが、皆の要望で引き続き行うことになり、今年も開いた。今年の参加者は25名であった。ズッとボクが世話人代表で引っ張ってきた。今の気持ちは参加者が何人になろうと、その時の状況に応じて、ボクの体調と心意気が続く限り開くつもりである。開くことが大切なのだ。
 同窓会、参加者に気持ちを聞く必要はない。来たいから来る、楽しいから来る、それだけである。ところが来ない人にとってはどうだろうか。参加者数は多少の前後はあるが、大方30人前後である。3分の1である。もっと早くこのことを考える必要があった、と今思うのである。


(第3550話) 自然観察会

2023年09月05日 | 行動

 “自然に親しむのが好きです。愛知県瀬戸市の自然観察会に毎月参加していて、多いときは私も含めた百人以上をボランティアガイドが引き連れて二時間ほど森を歩いています。ガイドの博識には毎回感心します。木や草花はもちろん、キノコや昆虫と視野に入る全てを分かりやすく教えてくれます。その場でうっかりガイドの説明を聞き逃しても、一緒に歩く参加者に自分の疑問をぶつければたいていスラスラと答えてくれます。参加者には私よりも年を重ねた人も少なくなく、皆で笑い合いながら楽しく歩いていると、希望が持てる明るい未来を描けるようになりました。自然観察会は今や私の元気の源。”(8月11日付け中日新聞)

 愛知県長久手市のパート・今井さん(女・53)の投稿文です。自然観察会、多くのところにあるようである。特に瀬戸は、愛知万博のことがあって、より盛んな気がしている。自然が豊かなところである。世の中デジタル社会とか言って、全くせせこましい。情報に振り回されている。そんな中、自然に触れる。ゆったりした時間を持つ。いろいろ自然の営みを知る。人間世界とは違うのだ。新たな発見も多かろう。いい会に入られたと思う。
 ボクはこういう会とは無縁であった。と言うより元々自然の中で育ったのである。あえて求める社会ではなかった。今でこそ都市近郊の波に晒され、危うい農村地帯になっている。工場が建つところは建ち、そうでないところは耕作放棄地となっていく。自然との調和は難しい。良い知恵はないだろうか。


(第3549話) 日傘男子

2023年09月03日 | 行動

 “仕事で接客の機会が多く真夏でもネクタイやスーツを着用しなければならず、通勤時は日傘を差して暑さをしのいでいる。厳しい日差しを浴びることがずっと気になっていて、それを妻に言ったら日傘を勧められたのだ。
 女性の間では一般的でも日傘を手にする男性はまず見たことがなかった。それでも昨年は猛暑に耐えられず、気恥ずかしさはあったものの、好奇心の方が勝って明るいチェック柄の日傘を購入した。どういうふうに差せば日よけとなるのか、暑さを感じないかを試すうちに手にするのが楽しくなった。人工的な日陰での涼を体感し、日傘の素晴らしさに感心した。職場の後輩の男性陣にはいまだ珍しがられる私だが、「日傘男子、お勧めだよ」と伝えている。”(8月10日付け中日新聞)

 名古屋市の会社員・佐藤さん(男・46)の投稿文です。「仕事で接客の機会が多く真夏でもネクタイやスーツを着用しなければならず」とあるが、今の時代でもそんな世界があるのだ。私もそんな世界を通ってきたが、今となってはもう随分昔のことである。そして私の終わりの頃には服装もかなり自由になっていた。そしてこの暑さは少し前とは大きな違いである。
 そんな生活に日傘を奥さんから勧められ、取り入れられた。そしてその快適さを投稿された。その時その時の知恵がある。大いに働かせたいものである。時代の変化は凄まじい。一昔前のことは通じない。社会はしかり、自然もしかりである。このことをもっとしっかり認識した方がいい、と80歳近い爺さんは思うのである。




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