“ホタルの飼育や環境保全に取り組む一宮市の市民団体「一宮平成ホタルの会」が、第三十四回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受け、市役所で中野正康市長に報告した。同団体は、昭和三十年ごろまで濃尾平野に生息していた「ヘイケボタル」が成育できる環境づくりを目指し、二〇〇〇年に設立。「ホタルが舞う姿をもう一度、私たちのまちに、子どもたちに」を合言葉に、市内の大野極楽寺公園野鳥園を拠点に活動を続けている。
現在の会員は約七十人で、同園の水辺環境や竹やぶを整備したり、ヘイケボタルの人工飼育に取り組んだりしている。その結果、ヘイケボタルの自然発生が確認されたほか、元々いたヒメボタルも多く飛び交う様子が見られるようになった。
伊藤勝英会長(ハ一)は一宮にもこんなにホタルがいるのってびっくりするくらい増えた」と振り返り、「長い間やってきた成果」と受賞を喜んだ。”(7月6日付け中日新聞)
記事からです。一宮市の市民団体「一宮平成ホタルの会」が表彰を受けた話です。今ホタルを飼育している団体は結構あると思いますが、この会はその草分けのような団体でしょう。2000年設立とありますので、もう23年です。そして、ボクはこの団体をもう20年近くも前に知っていたのです。そのころボクはグラウンドワーク東海という環境団体に所属していました。そして、この平成ホタルの会も所属していたのです。ホタルの飼育場所を見学に行ったこともあります。ボクはグラウンドワーク東海を10数年続けたのですが、入会していた頃にはいろいろな体験をさせてもらいました。今となっては良い思い出です。
そして、平成ホタルの会など知っている会がまだ活躍していることを聞くと嬉しくなります。こうした活動には長い期間が必要です。グラウンドワーク東海も後にNPO法人となります。ところがNPO法人を続けるのはなかなか難しいことです。設立したときはやる気満々の人達が多いのですが、後継者がなかなか見つからないのです。そうした中で継続されている平成ホタルの会は立派なものです。