“スーパーや薬局での精算時、小銭を数えるのが面倒でたいてい紙幣を出して釣り銭をもらってきました。レジに列ができている場合はなおさらで、小銭はたまる一方でした。それでも友だちとの間で数年前、釣り銭が話題になったことをきっかけに、私はある工夫を始めました。財布での小銭入れスペースには仕切りがあり、片方に一円玉と五円玉を、もう片方にそれ以外の硬貨を入れるというものです。一円玉と五円玉は色が異なるので一目瞭然。十円、五十円、百円、五百円の各硬貨はその大きさや色、穴のあるなしで見分けています。
こんな一手間で財布内の硬貨は激減しました。店のレジ担当者からも「釣り銭は不足しがちなので助かります」と感謝されています。”(5月10日付け中日新聞)
長野県伊那市の平沢さん(女・74)の投稿文です。硬貨の使い方の話です。後ろに並んでいる人があると時間をかけるのが申し訳なく、つい札を出してしまいます。そして硬貨はたまる一方。ボクもこんなことを繰り返しています。平沢さんは、硬貨を入れるポケットを分けることによって素早く出せるようにされた。ボクも今は10円以下は別の財布にしています。頭は生きているうちに使うもの、自分に合った工夫をしたいものです。
5月30日付けの中日新聞を見ていたら、高齢者が焦らず会計をしてくれるスローなレジが現れた、という記事が出ていた。高齢者には嬉しいことである。デジタル機器が使える人と使えない人の対応がますます違ってくる気がする。ボクなど本当に現金で払う機会が減った。
そして、今硬貨を銀行などに預け入れると手数料を取られるようになった。これでは使えなくなったと同じである。日本のお金である。いくら手間がかかると言っても何かおかしいと感じるのはボクだけだろうか。そして小銭の集まる神社仏閣、子供相手の店などはどうされているのだろう。ボクは今神社総代をしているのだが、今度から手数料を払うことになりそうだ。手数料の方が高くなることだって考えられる。どうしていくのだろう。