“私はもうすぐ社会人になって三年目となる。「最低でも三年間は会社で働け」という声をよく聞き、三年働いたらその先に何かあるのだろうかとずっと思ってきたが、私はまだ分からないこと、できないことだらけだ。年齢を重ねれば自然とできることも増えるのかと思いきや、物事はそんなに都合良くは進まなかった。経験は増えたが、その分難問にぶつかる可能性も増えてきた。自分の無力さにはあぜんとする日々だ。きっと何年たっても何をするにしても悩みは尽きないのかもしれない。
ある日、仕事がうまくいかずに弱気になっていたら職場の先輩に声を掛けられた。「いつも頑張っているから」と私の大好きな紅茶の詰め合わせをそっと手渡してくれた。じーんときた。見てくれている人はどこかにいるんだー。そう思うと先輩の優しさが身に染みた。いただいた紅茶はお守りみたいに私のデスクの引き出しに今もある。”(2月4日付け中日新聞)
名古屋市の会社員・岩渕さん(女・25)の投稿文です。「石の上にも3年」と言う諺からの3年でしょうが、本来は3年という期間ではなくある程度の期間と言うことのようです。そして、「難しいことであってもコツコツと努力を重ねれば、いつか物事を成し遂げられる」という意味です。ことによっては1年であったり10年であることもあるでしょう。どんなことも、経験が増したら苦労が減るかと言えばそんなものでもないでしょう。ことがより分かって、更に悩むこともあるでしょう。ボクは岩渕さんのようで良いと思います。誰もが同じような体験をしてきているので、コツコツと頑張っている人を見れば、岩渕さんの先輩のように応援してくれる人も現れるでしょう。これが普通なのだ、と思ってくよくよせず続けて欲しいと思います。
「3日、3週間、3ヶ月、3年」と言う言葉があります。うまくいくか、挫折するか、分かれ目になる節目の期間です。乗り越えられる人は続くでしょうし、この期間で挫折する人も多いと言うことでしょう。最近の就職で少し調べてみると、大卒の場合で3年以内の離職率は32.0%、そのうちの4割弱の11.4%、中卒に関しては3年以内の離職率62.4%、そのうちの7割弱の41.1%が、1年以内に離職しているとあります。ボクらの頃は一度就職したらそこで過ごすもの、離職したら落ちこぼれの感でしたから、雲泥の差です。どちらが良いという気もありませんが「短気は損気」という諺もあります。