“はじめて熟柿をもぎとった。手にした熟柿は本当にはれつしそうだった。ふわふわ。ぶるぶる。ぷにゆぷにゆ。
あっ、熟柿からしるが出てきた。なめたら甘ずっぱいのかな?そう思った。ためしてみた。あまーい、あの柿の味がしてきた。しるは、じわじわとどんどんあふれ出てきた。
熟柿はまるで真っ赤な太陽みたいだった。すっかり、しるでいっぱいになっていた熟柿を今度は太陽の光にあててみた。柿そのものはすきとおって見え、あふれ出るしるは宝石みたいに光りかがやいていた。なんて美しいんだろう。”(11月8日付け中日新聞)
長野県飯田市の小学生・細江さん(女・10)の投稿文です。これは詩である。それも情感たっぷりな作品である。ここまで熟柿で書けるのか、ボクには無理である。小学生ならの感性であろうか。
熟し柿、ボクの家にはまだたくさんの熟し柿がつら下がっている。今年は本当にたくさんの柿がなった。1本の木で500個以上成ったと思う。大きくて甘い冬柿である。取り切れない。熟しすぎてポトロポトリと落ちてくる。ボクは毎日、3~5個くらい食べている。堅い柿より少し熟して柔らかくなった柿が甘くて好きである。妻は硬い柿の方が好きのようである。最後にはてっぺんの方の柿を数個残しておく。鳥用である。柿の木1本にもいろいろな想いや楽しみがある。センダンの老木に続いての樹木の話でした。