“わが家では一日の「防災の日」を前に、夫と子ども二人の家族四人の食料や衛生用品などをまとめた非常用袋の中身を点検した。五歳となった息子が生まれてから本格的に袋を準備するようになり、九月と三月の年二回、中身を確認するようにしている。子どもの成長は早く、半年もたてばおむつのサイズも変わるからだ。今回、二歳の娘のために備蓄してきた離乳食の瓶を取り出して、乾パンや子どもでも食べやすい菓子系の非常食を入れた。
私は息子に非常用袋を見せながら「『逃げろ』となったときにママがこの袋を背負って行くからね」と言い聞かせた。「そのときに抱っこはできないよ」と続けた。神妙な表情で息子は「うん」とうなずいた。傍らの娘も兄をまねてこっくりとしていた。
災害には絶対に遭いたくないが、ITの時代でも災害の予知ができない以上、わが子の命を守るためにも十分な自衛策を講じていかないといけない。そう強く思った。”(9月11日付け中日新聞)
岐阜県可児市の主婦・池田さん(32)の投稿文です。災害列島日本と昔からいいながら、そしていろいろ対策がとられてきましたが、今年も全く災害続きで大きな被害が出ました。特に千葉の停電には驚いています。今の生活で、1週間も2週間も停電だったら本当に悲嘆に暮れるでしょう。自然災害はある程度予想できても、どのくらいの被害になるのか分からない災害です。そして、非常持ち出し袋の必要性が叫ばれてきました。もちろんボクの家も用意しています。しかし、その更新となるとどうでしょう。災害がいくら多いと言っても、日本全国を見渡してです。自分のところとなると、一生に何度もと言うことは、ほとんどの地域でありません。ボクの今までの生涯で言えば、伊勢湾台風と東海豪雨くらいでしょうか。東海地震が叫ばれていますが、近い時期と言っても、明日か何十年も先かも分かりません。そんなときのための非常持ち出し袋です。一度準備することはできても、その更新となるなかなか難しいことです。ものによっては毎年入れ替える必要があります。そう思っているボクに、池田さんの投稿文には感心しました。毎年時期を決めて点検する。こういう習慣をつければできるでしょう。思いつきではなかなかできません。決めを作る、習慣化する、重要なことと思います。
ボクはほとんど妻任せです。妻は水など期限が近づくと入れ替えています。でも、妻一人の知恵には限度があります。協力し合ってこそ、よりいいものになります。できる早い時期に、妻のしていることを点検しながら、ボクも知恵を出してみたいと思っています。