“六月十六日の「父の日」、私たち夫婦は結婚五十年の節目の金婚式を迎えました。その記念にと四十代の息子が一泊二日の温泉旅行をプレゼントしてくれました。温泉宿では夕食時にスタッフから「おめでとうございます」との祝福を受け、特別に用意したというパイナップルのデザートをいただきました。横たわると、夫と苦楽を共にした日々がいろいろとよみがえってきて涙があふれ、なかなか寝付けませんでした。
父の勤め先に夫が働いていた縁で私たちは出会い、一年半の交際を経て結婚し息子二人を授かりました。夫は子煩悩で仕事が終わるとすぐに家に帰り、わが子を風呂に入れてくれました。夫は普段私を気遣ってくれますが、旅行中も「お母さん、ここまで元気でいられてよかったね」と優しい言葉を何度も掛けてくれました。夫婦円満で共に健康だからこそ金婚式を迎えられたのでしょう。幸せをかみしめています。”(7月9日つけ中日新聞)
三重県桑名市の松島さん(女・74)の投稿文です。金婚式、結婚50年、今の時代多くなったかも知れないが、考えてみると大変な事業である。結婚に行き着く経過は様々だろうし、全く生活を別にしてきた他人が一緒に暮らすのである。いろいろな軋轢があって当然である。それを乗り越えての50年である。本当におめでとうを言いたい。
我が夫婦の金婚式は来年である。先日あることからの思いつきで、結婚に至る経過を文章にした。ボクが文章を書く機会ができたのは40代の時である。だからそれ以前のことを書いたことはほとんどない。今年は数回に分けて青春時代を書いてみようと思う。それは自然妻との触れ合いを語ることにもなろう。来年金婚式を迎えるに当たり、いい思いつきではなかろうか。
今の若い人が金婚式を迎えられるのは、かなり希有のことになるのではなかろうか。まず結婚しない人が多くなった。障害未婚率は男23%、女14%と言う数字がある。そして、結婚しても離婚する人が多くなった。金婚式はますます尊いものになろう。