“五年ぶりの健診で、思いもかけない骨粗しょう症の疑いが。まだ薬に頼りたくない私は先生から「まず日光浴や運動をして、カルシウムの多い食事を心掛けてみますか。投薬はそれからでも」と聞き、実行することにしました。
日光を浴びることの大切さは知っていたはず。でも思い返すとこの三年、毎日歩くのは日の出前。紫外線を避けるために、帽子に化粧品、車のガラスもUVカット。外出はほとんど車で、日中外を歩くことはありません。私に一番足りないのは日光浴です。もっと骨がもろくなって骨折したら、一大事です。私はお日さまと仲良くなり、いっぱい太陽に当たって、一日一時間歩くことを目標にしました。
献立にも気を配り、食卓にはカルシウムの豊富な青魚が日替わりで並びます。野菜をたっぷり、乳製品や豆類も欠かさず、いかにも骨粗しょう症予防のおかずばかり。夫は文句も言わず一緒に食べて、毎日歩くのも付き合ってくれて、きっと夫の骨も強くなります。
せっかちな私が日光浴だけのために、じっと椅子に座ります。その格好はおばあさんの日なたぼっこそのもの。毎日頑張った成果は必ずあるはず。四ヵ月後の検査結果で、驚く夫の顔が楽しみです。”(11月8日付け中日新聞)
名古屋市の主婦・渡辺さん(66)の投稿文です。骨粗しょう症は女性に多いようだが、高齢になれば誰もがその恐れはある。転倒したり、強く当たるとすぐに骨が折れる。足が骨折したら、今まで元気な人も一度に弱ってしまう。どんな事故も起こしてはいけないが、特に転倒は起こしてはならない。数ヶ月歩かなかったら、もう完全復帰は無理だろう。先日私が運営するサロンで「転ばぬ先の体操教室」を開催した。要介護者の1割以上は骨折、転倒が原因とあった。この予防には骨を強くすることと、足を上げて歩くこと。強くするには日光に当たることと、栄養。女性は日に当たることを極力避けようとする。もうそんなことは言っておられない。渡辺さんは、日の出前に歩くことから日中に歩くように変更された。それもご主人と。何と良いことであろうか。渡辺さんの骨密度検査は思いがけない良いことを招いてくれた。ボクの妻も友人と夜歩いている。ボクと昼間歩くことを提案しようかな。でも絶対拒否されるだろう。理由は歩くスピードである。ボクがゆっくり歩けばいいだけのことであるが、多分ボクにはできない。
ボクは骨密度を測る機会がなく、測ったことがない。一度測りたいと思っているが、何の心配もしていないのでのそのままだ。でも、思いがけない結果が出るかも知れない。