“私たち「上垂木ホタルを守る会」は、三月三日と六日に、昨年六月から飼育したゲンジボタルの幼虫を、垂木川に放流しました。三日は広報紙などで募集した親子が参加。放流の仕方の説明を聞いた後、お父さん、お母さんと子どもが一緒になって、「元気でね」「バイバイ」と、幼虫と餌のカワニナを放流しました。あまりにもグロテスクな幼虫の姿を初めて見た子は、目を丸くし、びっくりしていました。
六日には、地元の桜木小学校四年生四クラスの児童が、心を込めて作ってくれたホタルの絵を描いたのぼり旗と、ホタルヘの思いを書いた作文をいただきました。この後、脱皮を繰り返し大きく育った幼虫に、皆思い思いの言葉をかけて放流しました。
桜木小は四年ほど前から、環境を考える行事として、毎年十月から幼虫を飼育しています。放流後、児童たちは「守る会」の私たちに、「ホタルの舞う時を楽しみにしています」と、ハイタッチして帰っていきました。
四千二百匹余りの幼虫を無事放流し終えました。五月下旬から六月上旬にホタルになり、乱舞することを願っています。”(4月5日付け中日新聞)
静岡県掛川市の松浦さん(男・72)の投稿文です。ホタルを飼育する会は各地になります。ボクの町内にもあります。ボクがグラウンドワーク東海に所属していた頃はこんな会の人と話す機会もありましたし、ホタル鑑賞会に参加する機会もありました。しかし、退会してからはその機会も減りました。
こうして書き始めて、環境改善活動はやはり会に加入していての活動だな、とあらためて思っています。各地で環境改善活動は広く行われています。個人でするのは、余程の熱意のない限り限度があるでしょう。ゴミ拾いなどの清掃活動は一人でもできますが、ホタルを飼育するなど自然に立ち向かうことはまず無理でしょう。会社を退職し、老人クラブ連合会長を辞めた今年からはまた新たな生活の始まりです。従来からやってきた一宮友歩会や十八日講、同窓会の役員などに加え、今年度から千秋歩こう会やサロン世話人会の役員を引き受けました。考えてみるといずれも仲間作りの組織、楽しく過ごすための組織です。偏っているな、と気がつきました。環境など社会をよくする会に入っていない、自己を研鑽する場に入っていない。考えねばならないことだと気がつきました。