“鉄道ファンの私は五十年ほど前から記念切符に興味を持ち、JR、私鉄、第三セクターなどの乗車券や入場券を約七千枚集めた。これらからSLの歴史や新幹線の開業など、鉄道の変遷を振り返ることができる。切符を買いに行ったり、取り寄せたりしたときの思い出もよみがえる。
より多くの人に関心を持ってもらおうと今、地元の郵便局で展示会を開いている。自分なりに分類したものを整理し直し、説明を付けた。切符のデザインや形はもちろん、材質も和紙、ステンレス、銅板、貝殻などさまざまだ。それぞれの特色を出そうと工夫が凝らされている。
展示品は毎週入れ替えている。作業はまだまだ続きそうで、定年退職後の楽しみとなっている。”(6月14日付け中日新聞)
津市の伊東さん(男・69)の投稿文です。収集の趣味の話である。収集と言っても高価な絵画や陶磁器などから、箸袋や使用した切手などほとんどただのものまである。一般的に趣味とはお金のかかるものである。魅せられたが運の尽きである。この切符は正規の値段で買うのであろうか。そうだとしたら、切符の値段でも大変なのにそこまで行く運賃も大変である。大変高価な収集と言うことになる。これはボクが知らないだけで、いろいろ上手な方法があるかも知れない。趣味はお金ではない。楽しみが第一である。そして伊東さんは、その収集趣味で展示会を開かれた。まさに晴の発表の場である。「定年退職後の楽しみとなっている」と言われるので、もう申し分ない。
さてボクの収集は何があるか。ホームページの付録に「私の宝物」と言う随想がある。少し抜粋する。「私もどこかへ出かけたり何かあると、アイスクリームの蓋とまではいかないが、記念や記録となりそうなものがあると持ち帰るようになった。パンフレットやチラシ、入場券、箸袋、領収書、土産や弁当の包装紙・・・等々。そして、関連した新聞記事を見かければそれを切り抜き、時には感想文や行動記録を書きそれらと一緒に綴じ込んでおく。また、家庭内でも捨てるのが惜しい手紙や子供の絵などがあればそれらを分類して、まず仮のファイルに綴じる」。これがボクの収集である。他人にはゴミ以外の何物でもない。最近はあまり増えすぎて、妻がもう捨てる歳だから「もう止めなさい」と言うのであまり綴じなくなっている。そういう妻もかなり協力してきてくれたのですが・・・。