“私の地域の老人クラブはゲートボールやグラウンドゴルフ、パソコン教室、バス旅行などを会員たちで楽しんでいる。三年前からは市の指導で週一回体操にも取り組んでいる。体操後のおしゃべりも癒やしの時間となっている。
「百歳体操」として全国的に知られているもので、椅子に座ってゆっくりと腕や脚を曲げ伸ばす動作などをし、体への負担が軽く高齢者も続けやすい。七十代の会員を中心に毎回二十人ほどが集まり、私も役員として参加している。
四十分間の体操が終わると、「このまま帰るのはもったいない」と誰かが言い出して、おしゃべりを楽しむ時間となる。体のあちこちが痛いという話や役立つ生活の知恵などを情報交換し、気付けば、あっという間に一時間半近くもたっている。中には一人暮らしの会員もいて、聞いてくれる相手がいると会話に力も入るよう。脳の活性化や長生きに役立てばと思う。”(5月10日付け中日新聞)
滋賀県甲賀市の主婦・小島さん(73)の投稿文です。4月から老人クラブ連合会長になって、老人クラブの役割についてボクの関心は深まっています。活動はクラブによって様々です。この小島さんのクラブなどの活動は参考になります。
ボクの今の理解では、老人会は町会長や民生委員など他の公職的な役割と違って何の後ろ盾もありません。先に挙げた公職は行政などの委嘱状があるはずです。老人会長には何の委嘱状もありません。単なる趣味の会です。小島さんのクラブがやってみえることも単なる趣味です。行政も行政の意向に沿うようなことをすると助成金を与えるという姿勢です。老人会は自由意思による会員制です。だから老人人口は増え続けているのに会員は減るばかりです。しかしその割には役割が大きすぎる。これが今のボクの感想です。
よく知っている人は、老人クラブ連合会長は町会長の長より大変だと言います。ボクもそんな気がしてきました。趣味の会ですから好きなようにやればいい、無理してまですることではない、と言うことになります。大変ですと言えば、好きでやっていることでしょう、ということになります。では好きなようにやれるのでしょうか。無理です。ボクにはまだ分からないことばかりです。