2017/02/06(Mon) (第2396話) 愛車卒業 |
寺さん |
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“昨年の夏、実家の両親が愛車を手放しました。父は75歳、母は71歳。そろそろ運転をやめたらどうかと、私は何度となく話して来ました。その度に、両親から何か大きなものを奪ってしまうような申し訳無い気持ちと、これまで大きな事故を起こすことなく来られたことに感謝をして、優秀な成績で卒業証書を受け取って欲しいという願いのはざまで、心が苦しくなりました。 そして今考えると、両親も同じように悩み苦しんでいたことでしょう。車検の時期が近付いたのを機に、自分たちで決断をしてくれました。ただ単に車を手放すという事実だけではなく、そこには自分の人生と向き合う覚悟が必要であったと思います。 今では公共の乗り物を活用し、ウォーキングを楽しむ姿もみられるようになりました。私はそんな両親を誇りに思います。子どもの頃から、よくドライブに連れて行ってくれたこと、この先もずーっと忘れません。手放す前、最後の思い出にと両親とドライブした日、晴天の夏空がとてもすがすがしく感じられました。卒業おめでとうございます。そして今までありがとうございました。”(1月24日付け朝日新聞)
北海道函館市の会社員・湊さん(女・37)の投稿文です。車を手放すというのは易しいことのようですがですが、難しいことです。多くの人に大きな生活の変化を起こします。不便になります。事故でも起こせばその気になるでしょうが、その時では遅いのです。最近は高齢者の事故を多く聞きます。ボクも手放すのはいつだろう、ふと思ったりします。湊さんのご両親は75歳と71歳です。妻もこの文を読んだとき、この歳では無理だろうな、とつぶやいていました。湊さんのご両親は運転免許はどうされたのでしょうか。返納されたのでしょうか。ボクの知人で、接触事故を起こし、その機会に車を手放した人がいます。でも1年もたたない内にまた購入しました。不便でたまらなかったようです。運転免許まで返納しないとなかなか難しいということでしょう。先日は友人が事故を起こしこの機会に廃車するといった。さてどうなるのでしょう。 ボクの場合はその時の活動状況が大きく左右するだろうと思っています。ただ自分の生活をするだけなら、自転車でかなりの用が足せるので何とかなっていくでしょう。でも、社会活動をしていたら出る機会も多く、範囲も広く、時間の制約等もあり、車はなかなか手放せない気がします。マア、社会活動ができないときはもう体力も知力も弱っているから、簡単に手放せるでしょう。ボクは今まで無事故無違反です。それまで安全運転で行きたいものです。
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