2014/03/09(Sun) (第1913話) 浅田選手の演技 |
寺さん |
|
“フィギュアスケートでかつてこんなことがあっただろうか。五輪の魔物に取りつかれ、ショートプログラムではもう絶対駄目だと思っていた浅田真央選手が、フリーでは不死鳥のごとく見事によみがえった。 夢を見ているのだろうかと思ったが、夢ではなかった。テレビで生中継を見ていると、決められたジャンプを一つ一つ決めるたびに会場は引きつけられていった。歓声が最高潮に達した時、無事滑り終えた。自分の演技をやり遂げた浅田選手の目に込み上げた涙に、われわれも胸を打たれた。 逆境に打ち勝ち、フリーで自己ベストの得点を出した浅田選手の演技は本当に素晴らしかった。どうやって気持ちを切り替えたのか分からないが、前日の失敗がうそのようだった。無心に滑る姿は、次世代を担う後輩たちに、諦めてはならないという素晴らしい手本を見せてくれたと思う。六位入賞おめでとう。そして感動をありがとう。”(2月22日付け中日新聞)
岐阜県養老町のパート・川瀬さん(女・63)の投稿文です。ソチ五輪はいろいろなドラマを作って終わった。それぞれいろいろな感慨を持たれたであろう。ボクはやはり浅田選手の演技である。終えた後の上を向いて涙をこらえている姿には、このボクでさえ目尻に涙を覚えた。この姿に感動した声は多い。そして彼女のこれまでの経過や姿を知るにつれてますます感動を覚える。そして葛西選手である。彼を挙げる人も多い。 続いてパラリンピックが始まった。彼らの熱意、努力は更に凄いものだろう。興奮の後の大会だけに少し熱気をそぐ方も多かろうが、注目していきたいものだ。2つのオリンピックを1つにしたらという意見もある。主催者は大変だろうが、一考をしてもいいことではなかろうか。 そしてただの観戦者の僕たちはただ結果を喜び憂うのではなく、これまでの努力をもっと知るべきだと思う。オリンピックに選ばれるような人の努力は並大抵ではなく、どの人にも敬意を覚える。否、オリンピックに選ばれなくてもそれを目指す人も似たようなものである。選ばれる、選ばれない、結果を出す、出さない、いずれも紙一重である。しかし、評価は天と地の違いである。メディアは結果を出さなかった人ももっと取り上げてもらいたいと思う。
|
|