2014/02/15(Sat) (第1902話) 同窓会ファッション |
寺さん |
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“久々に届いた高校時代の同窓会の通知。「出席」に○をつけた後、頭をよぎる一つの問題。《何着て行こう?》。女性ならば誰しも直面する大問題だ。出席は楽しみでもあるが、それまでにクリアしなければならない最大の悩みである。 変に着飾り過ぎて浮いてもいけないし、流行を追い過ぎても「若作り」とひんしゅくを買ってしまうだろう。かといって、無難な地味なスタイルで全く目立たないのもちょっと悔しい気もする。中年女性の同窓会ファッション。たかが二、三時間の会食の席だけなのだが、日頃さほど代わり映えしない毎日を送っている主婦にとってば一大イベントだ。おのずと力が入ってしまう。 悩んだ末出した結論は、三十年前のスーツのリフォーム。結婚したころ二、三回着ただけで、質が良い生地なので見劣りはしないが、そのままでは着られない。がっちりした肩パッドを外し、スカートはギャザーをかなり減らしてすっきりしたデザインに。新しいスーツを買うことを思えば何分の1かの費用で古いスーツは復活を果たした。 同窓会の日。三十年前のスーツと共に出かける。古いスーツも久々に日の目を見て喜んでいたに違いない。”(2月3日付け中日新聞)
浜松市のパート・萩原さん(女・58)の投稿文です。女性というものはこういうものかと改めて知る。ボクは毎年、同窓会の準備をし開いている。ボクはボクで大変だが、出席する女性も大変なのだ。男の知らない所である。 でも萩原さんはこの苦労を楽しんでみえる。こんなこともなければ考えもしなかったスーツのリフォームもされた。何事も楽しみに変えることはできる。気持ちの持ち方、考え方であろう。本当は男も服装を考えればいいのだ。ボクなど昔から無頓着であった。最近などまだましになった方である。この歳になると家にいることも多くなろう。これ以上無頓着になったらだらしない範疇に入ってしまう。オシャレを楽しむようになりたいものだが、生まれ変わらないと無理だろうか。でも生きている今できることがまだある。余裕のできた今こそファッションも楽しみたいものだ。こういう文にも接しているのだから。
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