2014/01/01(Wed) (第1880話) 何をなすべきか |
寺さん |
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“私は働きながら高校に通っています。体調不良で仕事を休ませてもらおうと思ったときのことです。申し訳なさから「ごめんなさい」と謝ると、アルバイト先の上司にこう言われました。「ごめんなさいという気持ちは分かった。じゃあ次はどうするの。次は体調を崩さないようにどうするか、それを言ってくれ」 謝るのは大事なことです。反省することも必要です。でも、それだけではだめなのだと、そのとき私は学びました。今後は迷惑をかけないようにどうするか、体調管理のために何をすべきか、ということを伝えるのも重要なのだと知りまし、これからも、いろいろな人に「ごめんなさい」と言わなければならない場面がたくさんあるでしょう。そのとき、私は自分の過ちを認めて、その上で、過ちを繰り返さないためにどうするかということを考えようと思います。さまざまなことにきちんと責任を持つことのできる人間になるために。(12月13日付け中日新聞)
明けましておめでとうございます。これからも良い話を発掘し紹介をしていきますのでご愛読の程よろしくお願いします。
今年の第1話は愛知県西尾市の高校生・鈴木さん(男・20)の投稿文からです。良い上司に会われ、良い教訓を受けられた。これも一生の宝になるでしょう。最近はテレビでも謝罪会見をよく見かける。謝れば良いのかと思ってしまう。まず謝っておこう、という姿かと思う時もある。謝らないのもよくないが、何でもかんでも謝るのもいかがと思う。時には、謝るのは恥である、最後の手段である、そんな気構えも必要である。土下座もはやっているようだが、土下座などは切腹と同じようなものである。する方も要求する方もいかがと思う。 謝ると同時に対策も考える、鈴木さんは本当に良い勉強をされた。鈴木さんは20歳にして高校生と言われる。働きながら高校と言われるので、夜学かも知れない。夜学でも順調なら20歳にはならない。多分ここまでいろいろな体験をされたのだろう。素直の方に思われるので、この体験は生涯生きるだろう。ちなみにボクの妻は、中学を卒業するとすぐ就職し、1年後夜間高校に入学している。この体験は生きてきたと思う。 何をなすべきか、若い人にも大切なことであるが、高齢者にはより大切である。残り少なくなった人生をいかに生きるべきか、何をなすべきか、ボクももっと考えねばならない。
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