2013/01/28(Mon) (第1718話) 便教会 |
寺さん |
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“教師たちがトイレ掃除に学ぶ会「便教会」を立ち上げて十二年になる。「方法論や技術や手法ではない。ただ身を低くして実践あるのみ」を合言葉に、昨春赴任した愛知県西尾市の鶴城丘高校で再び一から生徒と向き合う。 英語教師として碧南高校に勤務していたころ、自動車用品販売会社「イエローハット」創業者の鍵山秀三郎さんが唱えるトイレ掃除学に影響を受けて始めた。最初は呼び掛けても手伝う生徒は一人か二人。だが次第に増えて、ボランティア部の活動もトイレ掃除が柱になった。 トイレ掃除に妥協はない。目指すは「感動的な美しさ」。スポンジや紙やすりを駆使して汚れと格闘。一つのトイレで三時間以上かけることもあり、徹底的な掃除がモットーだ。「トイレが一つの教材。モノを大事にする日本人の心だって学べる」 活動は全国に広がり、発行する「便教会新聞」は九十一号を数え、購読者は教百人にも。新たに賛同する先生がいれば学枚に出向いて「便教」の普及も欠かさない。「トイレ掃除に教育の原点がある気がする」。自問自答しつつ、ただ実践あるのみ。”(1月5日付け中日新聞)
「この人」という記事欄からです。世の中いろいろな主張、運動があるものだが、この便教会にも驚かざるを得ない。トイレの掃除は誰もいやがるもの、ボクなどはしたこともない。利用しない人は誰もないトイレ、そのトイレを綺麗することに価値を見いだす。少しくらいの技術は必要だろうが、後はただ一生懸命磨くだけのこと。気構え、心の問題である。生徒に及ぼす影響は大きかろう。「便教会」とは先生らしいしゃれた名付けだ。 最近は公共のトイレも綺麗になったと思う。清掃をされる人をよく見かけるようになった。管理者もその必要性を認識なされ、力を入れておられるのだろう。綺麗なトイレを使えるのもこうした人があってのことだと認識し、利用者も綺麗に使うことを心がけたいものだ。いたずらをするなど以ての外だ。 ボクなど一宮友歩会の運営をしていて、コース設定でトイレの場所を確保することは最も大切なことである。1時間前後で1箇所のトイレを見つける、それが見つからなくてコースを変更することもたびたびである。トイレのあることのありがたさを感じている。
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