2012/04/11(Wed) (第1594話) 仕事しながら |
寺さん |
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“五日の本欄「筋トレと思い 家事も楽しく」を納得しながら読んだ。私も樹木の剪定など花と緑に関わる仕事を、運動と思いながらやっているからだ。おかげで、特別に運動をしなくてもベスト体重を維持している。 四年前、教員を定年退職したのを機会に、高等技術専門校へ入校し、興味のあった樹木の剪定や育て方を学んだ。心配した体力も少しずつ付き、今は動植物公園で働いている。仕事をしながら運動ができ、お金までもらっているのである。休みには、世話になった学校や、知人の家の松などを剪定してる。 運動になるだけではない。頭を働かせ手先を使うので、ぼけ防止にもなる。年をとった人間に最適の仕事だ。脚立に乗るなど高いところでの作業があって、危険と隣り合わせであることも忘れてはならない。今後も安全を心がけて、仕事をしながら運動ができたらと思っている。”(3月20日付け中日新聞)
愛知県豊川市のアルバイト・松下さん(男・64)の投稿文です。教員の生活後に、興味のあった樹木の剪定を習って再び働きに出る。定年後に全く違った仕事に就くのには大きな意欲がいる。それも習ってである。いろいろな効果を見いだすと意欲はますます高まる。松下さんはその効果として運動になることをあげておられる。体を動かす仕事は当然運動になる。人間、体が動く間は動かさねばならない。どうやって動かすのか、その方法はいろいろあろう。生産になることをして動かせればそれに越したことない。 昔の人は運動などしたのであろうか。生きていくのに体を使い、余分なことに体を使う余裕はなかったと思う。それが仕事や生活が自動化、機械化され、体を使うことが必要以上に減ってしまった。その結果、体を維持するために運動が必要になった。考えてみると何とも愚かしいことである。 しかし、仕事では体の一部しか使っていないことも心得ていて欲しい。使っていない部分については筋トレ等他の手法も必要である。特に老いてはである。
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