2012/03/19(Mon) (第1583話) 名古屋ウィメンズマラソン |
寺さん |
|
平成24年3月11日に陸上女子マラソンのロンドン五輪最終選考会を兼ねた「名古屋ウィメンズマラソン2012」が行われた。前身の名古屋国際女子マラソンを一新したレースには、市民ランナーを合む13114人が出場し、世界最大の女性だけのマラソン大会として英国ギネス・ワールド・レコード社に認定された。同時に男女ハーフマラソンなどの「名古屋シティマラソン2012」もあり、両大会で計26615人が名古屋を駆けました。 “被災地復興への願いを胸に、美浜町北方の主婦斎藤静枝さん(六六)は走った。「歩いても遅くても、前へ進めば明るい道が見えてくる。だから頑張って」 昨秋、地元で震災で汚れた写真を洗うボランティアをした。きれいになった写真に写っていたのは、津波の被害を受けた宮城県名取市の人たち。赤ちゃんを休浴させるおばあちゃん。ランドセルを背負った小学生。四年前、火事で自宅が全焼したときのことを思い出した。焼け跡から、孫が笑っている写真が出てきた。「こういう写真を一枚でもいいから届けたい」(中略) フィニッシュラインは、両手を広げて笑顔で駆け抜けた。「苦しさもゴールの感動で吹き飛んだ」。そして、新たな思いが加わった。「一歩でも半歩でもいい。前向きな気持ちになれるようなパワーが東北に届くといいな」。目標タイムには届かなかったが、気持ちはまた一歩進んだ。”(3月12に付け中日新聞)
3月12日の中日新聞朝刊は東日本大震災の追悼記事とこのマラソンの記事で覆い尽くされていた。名古屋のマラソンは今までの2つのマラソン大会を同日開催にしたことによって一大イベントとなった。その中で、斉藤さんの記事を紹介した。「歩いても遅くても前に進めば明るい道が見えてくる」に同感してである。マラソンも人生もいくら遅くても前に向けて進めばいいのである。スピードはその人の能力や環境によることが多い。自分だけではどうにもならないこともある。でも進むことは自分の意思でできる。そこに生き甲斐も見いだせる。それが肝心である。 実はこの日、私も別の町のマラソン大会に参加した。10kmを走るのは約20年ぶりである。会場で突然テレビカメラを向けられ「私の頑張りが皆さんの勇気につながることはないが、自分自身への挑戦として頑張りたい」というような意味のことを言った・・・と思う。そして、走る前には不安であったが、一度も歩くこともなく完走できた。満足感でいっぱいである。
|
|