2011/03/24(Thu) (第1424話) 民生委員の苦労 |
寺さん |
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“今までこの欄で民生委員の大変さを目にしてきたが、人ごとのように思っていた。ところがわが身に降りかかり、聞きしに勝る大変さを実感している。 活動を始めて三ヵ月。毎回たくさんの資料を説明される福祉課の方との協議会、独り暮らしの高齢者の方へのお弁当の注文に配食、高齢者宅への訪問、地域行事への参加などを体験してきた。しかし、相手からの連絡を待っているだけでいいのか、動くとしたらプライバシーの侵害にもなりかねないので、どこまで介入していいのか、気持ちが揺れ動く。 それに何より民生委員の仕事と自分の楽しみ事(器楽、伊勢型紙、絵手紙など)のはざまで、心は大きく揺れ動いている。引き受けたからには三年間の任期、責任を果たしたいと思っているが、ほかからこの地に移り住み、担当地区の様子もあまりつかんでいないのにできるのだろうか。不安の方が大きい。”(2月26日付け中日新聞)
岐阜県各務原市の五藤さん(女・68)の投稿文です。五藤さん、ご苦労様、民生委員の方のご苦労も計り知れないものがある。やって始めて実態や苦労が分かるのがほとんどのことである。いろいろ体験することは人の成長に重要なことだ。68歳もまだまだこれからだ。民生委員もやり手がなくてかなりの定員割れを起こしているようだ。 ボクには役所の合理化、経費削減によって地域役員の負担が大きくなっている気がしている。住民の声を聞くという美名の元での負担もあると思う。それだけに誰でもいいという訳にはいかない。当てられた人は仕事に影響が出たり、時には辞めざるを得ないことも生じている。役員になりたくなくて町内会を脱退する人が増えているとも聞いた。少々の経費が出ていることがあってもあくまでボランティアである。解決策のひとつは多くの人で分担し、一人当たりの負担が少なくなるようにするのも方策であろう。 人間関係が疎遠になっている。少子高齢化社会にもなっている。個人情報保護のこともあって住民のことが益々分からなくなっている。それだけに住民の係わりは大切なことである。ボランティアの役員では対応しきれない。役所がもう少しサポートしないと結局は役所に戻っていくことになりかねない。 実はこの4月からの役員で、ボクに大役の噂が流れ、会社勤めをしていてできないからもう数年待って欲しい要望を伝え、免れた経緯がある。ボクの家は妻も含めもうかなりの役をこなしているが、この3、4年は地元と向き合う正念場と思っている。
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