2011/01/13(Thu) (第1391話) 思い出再現法 |
寺さん |
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“先日テレビで、認知症予防について放送していた。誰でも六、七十歳代になれば物忘れが多く、認知症の危険性は大である。そのため私も真剣に聞き入った。その中で一番参考になったのが、昔の出来事を思い出し、懐かしく思い出にふけるという予防法であった。物忘れ防止の一般的な脳の訓練方法の説明もあったが、それ以上にこの思い出の再現方法は効果があるということであった。 早速、私も試してみた。本箱の隅から中学卒業時のアルバムを取り出し開いてみた。約六十年前の代物である。あこがれの君の姿も鮮明に頭によみがえってきた。「運動会で手をつなぎフォークダンスを踊ったなあ。ああ懐かしい」。また、室長の私を優しく穏やかに補佐してくれたH子さん。卒業式の後、体育館の裏で恋文を交換し合ったねえ。「ありがとう」。今でも大切に保管しています。 このように昔のアルバムを見てー人懐かしく思い出にふけっているだけで、認知症の予防につながるなんて・・・。大変ありがたく、これからも週に一回は思い出にふけろう。”(12月28日付け中日新聞)
愛知県西尾市の野田さん(73)の投稿文です。回想法である。この効果についてはもうだいぶ以前から唱えられている。年寄りが昔の話をするのを若い人は拒むが、年寄りが昔の話をするのは必然である。認知症防止法と寛容の精神で受けいれて欲しい。 最近の写真はデジカメで撮っており、パソコンに取り入れ、いつでも見られるようになっている。また昨年、フォトフレームを買い、1日に10時間位、いろいろな写真が移り変わっていて自然に見られるようになった。しかし、フィルムで撮っていた時代はアルバムになっているが、見ることはほとんどない。大変な量になり、行く末の処分にも困る。そんなことを思っている時にネガスキャナーを知った。自分で撮ったものはネガが保存してある。写真の質にこだわらず、ただ見るだけなら使い物になりそうである。早速昨年11月に購入した。学生時代の古いものから順に作業を始めた。まだ5分の1ほどしか終わっていないが、いい買い物だったと思っている。今はパソコンのスクリーンセイバーで見られるようにしている。まさに思い出再現法、回想法である。昔の妻はこんなにも可愛かったのかと、懐かしく眺めている。
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