2009/08/13(Thu) (第1154話) 一瞬で畳めるマイバッグ |
寺さん |
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“ひもを引っ張るだけで、マイバッグをスポッと収納。富山市立東部小学校五年の石黒紀行君(10)が、折りたたみ傘を改良して一瞬で畳める買い物用マイバッグ「スポッとバッグ」を考案して特許庁に出願。今月になって、同庁から査定証が届き、石黒君の特許取得が確実となった。 発明のきっかけは、母志帆さん(40)が「折り畳むのが面倒」と漏らした一言。昨年、夏休みの自由研究として、新しいマイバッグの制作に取り組んでいた時、不要になった折りたたみ傘に目が留まった。骨組みを取り外してパッグに作り替え、取りつけたひもを引っ張ってバッグを小さくし、かさ袋の中に収納する方法を思い付いた。 完成品を見た家族の勧めで、志帆さんが弁理士に相談し、特許を申請することになった。「何でも自分で作るのが好き」と話す石黒君。将来の夢は「科学者と発明家」。特許を取った感想を尋ねると「がっぽりもうかるかな」と笑顔でおどけた。”(7月28日付け中日新聞)
記事からです。母親の漏らした一言から発明につながるとは、素晴らしい子供がいるものだ。それも特許を取得するような発明とは・・・・全く子供は侮れない。 「発明の日」があるかと調べてみればそれは4月18日でした。明治18年のこの日に「専売特許条例」が公布されて発明の権利の保護と発明の奨励が行われるようになったことを記念して昭和29年に定められたということです。ところが「愛知の発明の日」があるのです。それは8月1日です。7月31日にトヨタテクノミュージアムで開かれた「愛知の発明の日記念シンポジウム」という催し物に参加して初めて知りました。愛知県が平成16年3月に策定した「あいち知的財産創造プラン」の中で、「知的財産を大切にする風土づくり・基盤づくり」を進めるため、豊田佐吉翁が明治31年に最初の”動力織機”の特許を取得した8月1日を「愛知の発明の日」と定めたということです。愛知がものづくりで栄えてきたことは、愛知県民であるボクとしてはよく知っていることであり、また誇りに思っていることである。調べてみると、日本の十大発明家(昭和60年特許庁選定)と言うものがあり、その内、6名が中部地域の出身者であり、平成12年以降平成20年までにノーベル賞を受賞した8名の日本人(受賞時米国籍を含む)全てが、この地域に縁のある人であるということには更にびっくりした。 一宮友歩会の今年の6月例会は稲沢市内の史跡を訪ねたが、その時豊田佐吉が身を寄せていた工場跡地に立ち寄った。ここが佐吉の織機の発祥に地であるという説明もあった。実はボクの娘婿は特許を扱う弁理士である。ここまでいろいろ発明に近い位置にいると、孫に頑張ってもらうしかないだろう。
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