2009/06/25(Thu) (第1130話) クラス会 |
寺さん |
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“中学校のクラス会の通知が来た。卒業から半世紀、初めての集いだ。しかし、クラス替えのなかった3年間、みんなに無視されていたというトラウマから、参加する気になれなかった。 後日、手紙と写真を送ってくれた友人によると、出席したのは半分の20人。おのおの、半世紀にわたる自身の物語を語ったという。車いすで来た人、うつを体験中の人。そこには物語が20あったという。来年は全員出席を目指すらしい。新たな20の物語が加わるのだろうか。何かを求めて出席した人、何かを拒否して欠席した人。 「今日しか生きられないのに、今日だけでは生きていけない。昨日と明日を結ぶお話」。クラス会の写真を見ながら、最近読んだ本の1行が頭をよぎった。私は来年、自分の物語を語るのだろうか。揺れる心に、雨に打たれた紫陽花の濃紺がしみる。”(6月12日付け朝日新聞)
津市の主婦・石黒さん(65)の投稿文です。「石黒さん、昔のこだわりは捨てて来年は是非出席してください。いろいろな杞憂はすぐ吹っ飛び、楽しい話がいつまでも続きます。」 ボクは小学校は1学年30人ほど、中学校は100人ほどの田舎の学校を卒業しました。そして、いつ以来か、共に同窓会の代表幹事をしています。平成に入った頃から同窓会を開くようになり、最近では中学校は毎年、小学校は1年置きに開いています。中学校は6月に、小学校は1月と開く時期も場所もほぼ固定しています。皆予定が立ちますし、幹事も迷わなくて楽です。以前は、往復葉書で出席を聞いていましたが、ここ数回は分担をして、電話をかけてもらっています。電話にしてから出席者は5割り増しになりました。その結果、中学は4割、小学は6割程度の出席があります。いつも最初の会場では終わりません。ほとんどの人が次の会場に移り、いつまでも話し込んでいます。全く賑やかです。 ボクが同窓会にこだわりを持つのは、最後はふるさと、同級生だという気がするからです。幼い頃に戻れるのは同級生と会うときです。お互い離れ、なかなか会う機会もありません。毎年開いても毎年出席できるとは限りません。この歳になると出席したくても、老親の介護など家庭の事情も出てきます。いつ病気で出席できなくなるかも知れません。もうそんな同級生が沢山います。 今年もつい先日、中学校の同窓会を開きました。出席を迷いながら、今年も出席しなかった人がかなりあるようです。どうやって来年は出てもらおうか、もう策を練っています。そしてこの言葉に語弊もありますが、学校時代目だった人の出席が意外に少ないことです。同窓会は学校時代、できた人の集まりと思うのは大間違いです。昔の、今のこだわりを捨てて、軽い気持ちで参加しましょう。
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