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(第25話) 法隆寺再建論争 |
2004,7,31 |
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“世界最古の木造建築・法隆寺の建築部材を年輪年代法で調べていた奈良文化財研究所は15日、金堂の天井板2枚が667年と668年に伐採されたものと発表した。よって金堂は669年以降に完成したものと推定される。また、五重塔は673年以降、中門は685年以降に完成したことわかった。”
7月16日の大手新聞には、このことがおおむね同じような内容で出ていた。
年輪年代法とは木の年輪幅を調べ、木材がいつ切り出されたかを調べる科学的測定法で、木造建築物の造られた上限年が推定される。年輪は1年に1本ずつ増えるが、気候により幅の広い狭いが生じる。木の種類、育った地域により標準成長パターンを作り、調べたい木材の年輪データを当てはめて測ることができる、というものである。
このことの理屈は中学生でも分かると思うが、そんな古いものを標準化することができるのか、そして、比較できるのか、先日書いた食事時間でも思ったように専門家というものは偉いことができるものである。
法隆寺再建論争とは、金堂の建築様式の古さから、聖徳太子の時代の7世紀初めに創建されたままだとする非再建説に対して、670年に焼失したという日本書記の記述により、7世紀末から8世紀初めに再建されたという説である。
歴史をひもとくというのは、殺人事件ドラマを推理するような楽しさであろうか。
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(ともの米国便り第1便)英語が通じなくても |
2004,7,30 |
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私の知人「ともちん」さんが7月中旬、1年間の予定でアメリカへ旅発ちました。時折、アメリカ事情をメールで送ってもらうことになり、ここに掲載していきたいと思います。ご期待ください。
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私、ともちんはワシントンDCよりポトマック川を渡ってすぐのバージニア州のペンタゴン・シティに住んでおります。とは言っても、2週間前からですが… DCからは地下鉄で15分くらいの便利なところです。
2週間も経つと心にちょっぴり余裕がでてきますね。最初はもちろんドキドキの連続でしたが、最近は英語が通じなくても結構へっちゃらです。もともと日本語と英語って発音の仕方が根本的に違うんですよね。サービスを受けたときに支払う「チップ」も、こちらでは「ティップ」と発音しないと通じないのです。日本語で「すいか SUIKA」と言いたいのを、「ういか UIKA」と
言うのと同じことですから、通じなくて当たり前なのです。
昨日は家から徒歩3分のところにあるデパート MASY,S(メイシーズ)でアクセサリーを買いました。もちろん一人でですよ。店員さんに「付けてもいいですか?」と聞いて、「けっこう 可愛いわね」なんて言っちゃったりして。 どのように英語で話したって? あくまでも私的には、そのように言ったつもりの英語なんで、ちゃんと通じていたかしら…と言う感じです。 テヘへ♪
寺さんにお手数書けますが、これから時折アメリカ事情を書いて送りますので、読んでやってください。では皆さんよろしく。
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(第24話) 三かく運動 |
2004,7,29 |
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ある雑誌をみていて、「三かく運動」という「ストレスに強くなるための脳のトレーニング」を見つけた。
@汗をかく・・・皮膚は「薄膜の脳」といわれ、1日1回は汗をかいて皮膚を刺激する。
A恥をかく・・・人前で恥をかくことは脳にいい刺激を与える。
Bものを書く・・・文章を書くのは脳の大きなトレーニング。
現代生活においてストレスは避けて通れないものである。このストレスを上手にやり過ごすために膨大な手法が説かれている。これもそのひとつであるが、積極的手法であり、今まで聞いたこともない手法なので紹介した。しかし、考えてみれば私はこの実践者だ。ウォーキングをして汗をかく。「話・話」という文章を書く。そして臆面もなくそれをさらして恥をかく。こんな文章を書いて私の脳はますますストレスに強くなるだろう。
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(第23話) 豊かさを知る |
2004,7,27 |
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「Global Rich List」(http://www.globalrichlist.com/)というサイトを知った。自分の年収入を打ち込めば、世界における自分の位置を知ることができる。例えば日本人の平均所得に近い600万円を打ち込むと、ドル換算で55045ドル(109円換算)。これを先ほどのページに入力してみると、上位0.869%に位置し、52,146,410番にあたるリッチな人だと表示される。そして、自分より収入の少ない人が5,947,853,590人がいることもわかる。母子家庭の生活保護費の月額22万円(大まかな言い方)では10.19%、つまり全世界では上位1割の人のはいるということになる。
年収の多寡だけで豊かかどうかを言うことはできないが、それでも地球的規模で見て、生活保護世帯でも上位1割に入っていれば、日本人は少なくとも貧しいとはいえない。幸せの大きな条件である豊かさはほとんどの日本人に備わっているのだ。このサイト見ていただいて、まず自身の豊かさを知っていただこう。
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(立齋第12話) おぼろ月夜 |
2004,7,26 |
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皆さんどうぞご覧下さい、今夜のこんな素晴らしい「おぼろ月夜」は珍しい♪
まさに日本の春の象徴です!
春になり 水蒸気の多い空気のせいで あのぼーっとしながら 暖かい黄色の月に、
邪魔にならない程 うっすら雲がかかった夜は 風もなく、寒くもなく、春そのもの♪
幸せの気分!これは丁度 はっきり全体の見えない「恋」に憧れ、先の見えない「恋」に夢中の若いあなた、あなたそのもの、そのままですよ!
日本の春 ご堪能いただけましたか♪ 茶道やってて風情を解しないでは寂しいからね!
片や 中秋の名月は 青く澄み渡り 清々しさの代表ですよね♪
ススキの穂を 心地好く揺らす程の風に、月にいたずらするかの様に 小さな雲が次から次にとやって来る! ハラハラしながら月に心奪われる、こんな夜空が 秋の風流♪
また満月より 一日二日の前後が 日本人には好まれる、完全よりほんの少し至らない
これがよろしいね♪
満月は知恵とか悟りの象徴、三日月は厳しさ寂しさにつながるイメージです。
二月の月は 冷え冷えと冴え渡る光りに 孤高の象徴「寒月」と言われます。
16/4/7
立齋
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(第22話) 老いの風景 |
2004,7,24 |
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中日新聞の家庭欄に毎週1回、日本福祉大学の渡辺哲雄さんという方が「老いの風景」という小話をかいてみえる。老母を抱えた私にはうなずく話やうるわしい話も多く、毎回楽しみに読んでいる。もうすでに400回を越えていて、ここにも人間の素晴らしさを感じる実例がある。妻との会話にこの欄の話を持ち出すと、すぐに話がつながるところをみると、妻もいつも読んでいるようである。7月14日の「再生」という話の一部を紹介しよう。(要約してあります)
“退職してから毎日絵筆を握り続けた一郎の右手は、一昨年病んだ脳梗塞で麻痺している。倉敷の柳並木の掘り割りをたどると、突然一郎が足を止めて美保の手を力一杯握りしめた。「どうしたの、あなた?」目の前に、ほとんど朽ち果てた柳の老木がある。およそ生き物の気配を失っていたが、数本の支柱に支えられた老樹の先端からは若い枝が何本も伸びて、新しい芽をお堀の水に映していた。「あなた・・・・」口の利けない一郎の感動は、握りしめた左手から確実に妻に伝わった。”
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(第21話) カタカナ語 |
2004,7,22 |
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国立国語研究所の「外来語」委員会で検討された第3回目のカタカナ語の言いかえ案が示された。新聞等で見ているといろいろな意見があるが、7月9日の読売新聞にNHK放送文化研究所の坂本主任研究員の意見が載っていた。
「国語研の努力は認めるが、果たしてその努力が実を結ぶかどうかとなると、いささか疑問である。理由はふたつ。@カタカナ語をなぜ使うかという背景を考えてみることAカタカナ語を日本語に言い換えても的確な熟語を作りにくいこと、である。@のカタカナ語を使うのは、今まで日本語になかった概念を導入するときや、少し気取った言い方をしたいときである。気取ったと言ったが、、実は自分は外国語を知っているんだぞと知識をひけらかしたいとき、または相手をケムに巻きたいときに使われることが多い。」
ここからは全く個人的意見であるが、私はカタカナ言葉が非常に嫌いである。特にAの後半の使い方など腹が立つ。特に役所に多い。役所こそ分かりやすい言葉で書いて、人をケムに巻くことなど止めてもらいたい。@の前半やAについては仕方がないことであろう、と言いたいが、日本語で表せないものがカタカナ語で書いて人がどうして理解できるのだろうか。ほとんどの人は何となく分かった感じで過ぎていく。最初から言い換え案を使ってくれれば本当にスッキリする。
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(立齋第11話) 桜 |
2004,7,21 |
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「落花狼藉を踏む」若い人等が 春の夜の更けるのも忘れて 青春を謳歌する光景です。
桜には いくら楽しく騒いでみても その楽しさの影「別れ」を内在させている、
日本人特有のこの感性は 常に涙を誘う。
桜によせる「想い出 悲哀の方」そんな記憶 どなたもお持ちですよね!
私の愛する身近な何人かも 想い出す光景には 桜の花見が浮かびます。
ゼンじいさんは近所の公園の夜桜、大郎じいさんは牧田川の大桜、
茶道の若先生は時山の桜トンネル、つう様先生とは大江川の桜を車でゆっくり鑑賞した、
また愛妻康子 愛犬モンドとは 光輝く桜吹雪の昼だった。
「ひさかたの
光のどけき 春の日に しず心なく
花の散るらん」
何とも静かな悲しさです、桜散る命散る、この年齢になるとどうしてもそこに落ち着いてしまう、まだ合格の桜、入学の桜もあるのにね!
「サ・ク・ラ」昔の大道商売には この大衆心理を突いたサクラが付き物で、
クダラン物までつい買わされたものでした。
神社仏閣に桜を植えておけば 放っておいても大勢の人、信仰心の無い者までもが
やって来る♪そこでついでにお参りしてしまう、この目的にも使われた御利益の有り難い、今日も花咲く 桜ちゃんです♪
16/4/3
立齋
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(第20話)団塊の世代退職で・・・ |
2004,7,19 |
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6月29日に財務省の財務総合政策研究所が「団塊世代の退職と日本経済に関する研究会」の報告を出して、いろいろな新聞に紹介された。団塊の世代とは通常、1947〜49年生まれの約700万人を指し、その多くが2007〜09年に定年の60歳を迎えることになる。
「この世代の引退で10年度には最大110万人弱の雇用が失われ、実質GDPが約16兆円減少する見通しだ。貯蓄減少や財政、社会保障の収支悪化も招き、企業の退職金、年金負担が急増。更に労働者の減少で賃貸オフィスの需要悪化が懸念される。」
この研究所の報告に対して、他の研究所の見方も新聞に掲載されていた。一時的には良くなる面もあるが、長期的にはマイナスであろうというのが大方の意見であろうか・・・・。
私はこの世代には入らないが、近いから今までもこの世代の影響を少なからず受けてきた。経済の効果は立場によりプラス、マイナス様々だろうが、私自身が思うには、若年世代が少ない中、高齢化が叫ばれる中、この団塊の世代を単に退職で放り出すのはいかにも損失だという気がする。活用を計るべきである。といって今どのような施策が採られようとしているのか、私には見えない。気になるところである。
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(第19話) 野菜摂取量 |
2004,7,17 |
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第17話で食事の話をしたついでに、野菜摂取量についてちょうど新聞記事で見かけたので紹介しておきたい。
『厚生労働省が実施した2002年の国民栄養調査によると、1人1日あたりの野菜の摂取量は平均269.7gだった。60歳代が最も多く325.3g、次に50歳代の304.3gで、若い世代ほど少なく、20歳代では246.5gにとどまっている。厚生労働省が取り組む運動「健康日本21」では、ガン予防の観点などから「成人の野菜摂取量は1日350g以上」としていることから、この目標からは遠ざかっているのが現状だ。』
そして、野菜摂取量は減少傾向だと言うことである。(2004年7月7日付け読売新聞より)
私は農家育ちであったこともあろうか(関係ないか)、極端ではないが昔から菜食主義者である。今の日本で外食すれば肉類はどうしていても食べてしまうので、野菜を食べることだけを意識していればいいと言う主義である。日本は欧米と比べて野菜は多いと思いがちであるがどうもそうではないようで、韓国と比べたら6割だそうだ。成人病予防のために、また、食糧自給率を上げるためにももっと野菜を食べるようにしたいものだ。
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(立齋第10話) 生きた禅 |
2004,7,15 |
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「正しく不変なものなんかは無い! 正しく在ろうとする 心が大事なだけだよ」と。
自分は正しいと思ったら もうその瞬間 ダメなんです、
常に「正しいかも知れない」と言う謙虚さが大事です。
或る雑誌の記事にあった事、 座禅をしていて 急に涙が止まらなくなった方
私の友にも有ります、何も話してくれませんでしたが「悟った」のは間違いないでしょう。
またいくら座禅に期待してみても「神様仏様は来ないし返事も無い、また答えを求めたり見返り(御利益)を求める事も無駄な事」なのです、
ほんとに 「何も無い」と悟るだけですから♪
ただ その何も無い事を基準に 考える視点 価値判断が変わってくるのです、
「全て等しい」とね♪
その等しい中から「さぁ自分はどうする?」これが生活の中に生きた禅だと思います。
嫌なものは嫌だと、好きなものは好きなんだと♪ はっきり言い 行動する事です。
でもね、これがなかなか理解してもらえないんですよね?
だって 本来そう言った事は 言葉にしてはならない事を
自分が一番知っているのですから♪
16/3/26
立齋
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(第18話) 言葉は力なり |
2004,7,13 |
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愛知県犬山市に寂光院と言う紅葉の綺麗な寺がある。松平実胤さんという山主は各地で講演されるなど精力的に活躍されている。新聞にもよく登場される。7月11日の中日新聞の「言葉は力なり」という文章の中に、良い話があったので紹介する(要約されています)。
“エッセイストでお茶人でもあるEさんのお宅を訪ねたとき、床に生けてあるの一輪の花が、僕に向かって「いらっしゃいませ」とほほえむ気がした。「相手が犬なら、笑顔で話しかけたり、頭をなでたり自然にできるでしょ?お花だって生き物よ。私は水やりのとき「きれいに咲いてくれてありがとう」と笑顔で語りかけたり、そっと優しくなでたりするの。だからお花もそれに答えてくれているのかも知れないわね・・・」なるほど花はいつも無心、打算など微塵もない。しかし、その無心に咲く花にどれほど心を和ませられることか。
言葉は諸刃の剣である。相手を励ますことも、喜ばすこともできるが、相手を傷つけることも、騙すこともできる。同様に自分を高めることもできるが、自分を偽ることも、みじめにさせることもできる。”
花に話しかける・・・こういうのを本当の優しさというのであろうか、良い話である。この気持ちがいろいろなところに現れ、回りの人を幸せな気分にさせる。本当に言葉の使い方は重要である。
この方の話を直接聞く機会がまだないが、いつか持ちたいものだ。
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(第17話) 食事時間 |
2004,7,11 |
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朝日新聞の記事から抜粋する。
「製菓会社ロッテが専門家の協力を得て、各時代の食事を復元、食事時間とかむ回数を推定した(86年発表)。弥生時代は51分3990回、平安31分1366回、鎌倉29分2654回、江戸末期15分1012回、戦前22分1420回、現代11分620回だった」
どうやって推定したのか知らないが、専門家というのはいろいろなことができるものだと全く感心する。食事は万人共通の最大の楽しみ、喜びである。人間はこのために働いていると言っても言い過ぎではない。それが時を経ると共に短くなるとは・・・・豊かになったというより貧しくなったのではないか。こんな楽しみこそ自分で自由に獲得できる楽しみである、自ら放棄することではない。
そして、早食いは肥満の原因、体にも良くないと言われてる。統計からもその結果は出ている。作ってもらう人に感謝しながら、ゆっくり楽しく食事をしたいものだ。これは自戒の話題である。
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(立齋第9話) あなたは? |
2004,7,9 |
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人は独りでは生きていけない!
周りに信頼出来る人 愛する人が居てくれて 初めて人として成り立つ!
また 一人前になるまでには いろんな人から影響されながら
自らの考え方を固めていくのです、
同じ影響されるなら 善良なお心の方に付いて学ぶ方が 良いに決まっている。
それをはっきり自覚して 自分から求めるべきです。
見習うべき立派な方 感動する事は どこにもイッパイあふれていますよ
「それが見えない事、見ようとしない事」が一番不幸です。
目の前しっかり見ましょう! 君には見えますか?
草の青さ、花の色、風の香、また両親や友、本をよんでもテレビを見ても、
いつでもどこでも 感動に値する立派な人や物に満ちあふれているのに!
立派なものを遠くなんかに探す必要は全く無い、すぐ目の前に在るのです、
君の心はまだそんなところに気がつかないで ウロウロしているのですか?
「心は二十歳までに およそ出来上がってしまう」
今が一番伸びる時、一番大事な時です、一生を通して通用していく
その「心の素」を鍛え自分のものにしなさいよ!
それが何かは 誰にも判らない、知らず知らずの内に身に着いているものです。
誰からも愛される「心の素」を実力にしたいですね♪
弓道はその心の基本を学ぶのです!何事にも真っ直ぐ
崩れない左右対象の美 力まない自然な力
こう言った「不動の素直な謙虚さ」を「心の素」に付け加える為にね♪
16/3/11
立斎
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(第16話) 熱中症 |
2004,7,7 |
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夏のスポーツで特に気をつけねばならないのは熱中症である。先日新聞を読んでいて、順大の鯉川なつえさんという方の話が目についた。1995年9月のユニバーシアード福岡大会の女子マラソンで、ゴールまで残り約3kmの地点で熱中症のため意識を失ったという、鯉川さんの体験からの話である。
汗は気化熱で体を冷やす役目をするが、この時は湿度が高くて蒸発できない汗が体を覆って、更に熱が中にこもり、体温が異常に上昇したという。「スポーツをするときは通気性のいいウエアを着て、タオルを携帯して汗をこまめに拭いてください」と言うアドバイスである。
熱中症予防についていろいろな説明を聞いているが、汗を良く拭いてくださいというのは始めてである。私も夏場のウォーキングで熱中症になる人を毎年数人見ている。熱中症はウォーキングでも特に気をつけねばならぬこととして、本ホームページの「ウォーキング教室」のページにもかなり詳しく載せている。早速このことも付け加えた。ウォーキングは激しいスポーツではないが、時間が長いので疲労という面ではかなり激しいスポーツです。十分に気をつけてもらいたいと思います。
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(第15話) ザリガニと蛍 |
2004,7,6 |
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毎日新聞を見ていて「アメリカザリガニ」の説明が目に入った。
“アメリカザリガニが食用ガエルの餌として米国から輸入されたのは1930年頃という。輸入した100匹のうち船で生き残った20匹が神奈川県の養殖池に放たれた。それが大雨による出水で周りの水田に逃げ出して全国に広がる。驚くべき繁殖力だ。”
とあった。私が子供の頃は沢山いてよく取ったものだ。それがわずか20匹から始まったのか・・・・その後、農薬の散布でほとんど見かけなくなり、また、最近見かけるようになった。
先日(6月18日)蛍を鑑賞する機会があった。「一宮平成ホタルの会」という団体が蛍の育成に努めており、この日に市民に鑑賞する機会を与えたのである。昨年も見たが、今年は激減である。説明によれば「昨年までアメリカザリガニを見かけなかったが、今年はすでに800匹も捕まえた。多分、このアメリカザリガニが蛍の幼虫を食べてしまったのだろう。蛍の餌として取ってくるタニシに、アメリカザリガニの卵がつていたのではないか。」といわれる。
人間が自然生態を思うように動かしていくことは、所詮無理である。それだけに自然に変化を与えることには十二分な配慮が必要である。ペット動物の放流などゆめゆめしてはならぬこと。
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(立齋第8話) ハラキリ |
2004,7,5 |
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「テレビで見た今日は利休忌、なぜ切腹したの?」
私の知識なんて知れたもの、小説や映画の興味本意とか、
ましなところで茶道誌をチョイと読んだ 常識程度がやっとやよ!
1:秀吉の側近として茶席密談も全て聞いていたから秀吉や大名の秘密、欠点を
余りに知り過ぎた
2:信長の頃から堺が鉄砲などの重要商人だったが、目的達成して次は海外貿易港の
博多商人に需要移行し 堺商人の利休逹は不要になりつつあった
3:利休さんは朝鮮系の人逹と懇意にしてたから 朝鮮出兵に反対し批判したかも知れない
4:利休さんの弁護や擁護してくれた秀吉の弟の 秀長が病死して孤立してしまった
5:茶道について秀吉以下 誰にも一歩も譲らなかった
6:大勢の側近から ねたまれていた
等で 一般に言われている 大徳寺山門の利休像安置は だだの言い掛かりを付ける
きっかけに過ぎず、最大の原因は 側近頭の石田三成と意見が合わなかったからだ
と言う事です、秀吉は命乞いすれば許すと思っていたそうです。
この日 利休忌には菜の花を茶花に使います、
だから普段は 菜の花は絶対茶花には使いません。
16/2/29
立斎
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(第14話) 継続 |
2004,7,3 |
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「若いうちは何かになりたいという夢を持つのもいい。しかし、もっと大切なのは、いかに生きるかだと私は思う。日々の行いを選び積み重ねることが、人生の行方を定めることだと覚えておいてほしい。」
朝日新聞に出ていた「未来に生きる君へ 串田孫一さんの伝言」からの引用である。小学2年から日記を書き始めて80年、50歳からのラジオ番組は1500回を迎えている串田さん88歳の言葉と思えばその重みを感ぜざるを得ない。
日々の行いを選び、そして積み重ねる、これには大変な努力が必要である。凡人にいきなり大きな成果を上げることなどまずできるわけがない。ほんの少し善い行いを継続できたことが大きな成果である。継続の難しさとその効果の大きさを自覚している私は、上記の文章を目にしたとき大変気を引き、ここに引用、紹介した。本HPの「付録→継続の秘訣」もご一読いただけるとありがたい。
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(立齋第7話) 惜しむ春 |
2004,7,1 |
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「一期一会」(いちごいちえ)茶道のお題目として誰もが知っています!
女性に人気のこの言葉は昔から使われていた、
有名になったのは埋もれ木茶人「伊井直弼(なおすけ)」彦根の藩主、幕末に開国やら
安政の大獄、桜田門外で暗殺された大老、歴史では重要な政治家です。
嫡男(ちゃくなん)では無かったので 陽の目を浴びるはずはなく、
若い時代は毎日茶道に没頭していた、その茶席が「埋もれ木」
この時示した茶道訓精神が一期一会の茶!
その後いろんな面で有名になり この精神が今や茶道の金看板となっています。
紀貫之(きのつらゆき)の 春を惜しむ和歌
「またも来む
時ぞと思えど 頼まれぬ わが身にしあれば
惜しくもあるかな」
(来年も春はやって来ると思いますが、頼りない私の命ですから今日の春を精一杯惜しむのです) この秋に貫之は亡くなりました。
私の愛妻も桜が大好きでした 見る度「来年は見えるかな?」毎年同じ事言うのです、
最期 覚悟の桜は大江川畔だった、誰もいないお昼 光輝く花の下のお弁当です!
二人とモンド一匹、ヒラヒラ舞い散る白い命を花筏(はないかだ)に託し、
ボンヤリ水面を見つめ 時の流れと春と やりきれない何かを 見送っていた。
一期一会とは こんなに切ない事ですか?
16/2/25 立斎
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